拍手
昨日は母のお世話になっている日本舞踊 扇流の初舞の宴で司会をさせていただきました。
私に司会を教えて下さった先生は、
「司会者は花瓶であれ。」
とよくおっしゃっていました。
主役の花を引き立て、花がない時は、目立つのではなく、その場を預かる存在感を出せと。
とても大事なことだと思っています。
さて、題名の「拍手」についてですが、
司会をしていると流れのために拍手を促す事があります。
でも、
「大きな拍手を。」
的なのはあまり言いたくないので、自ら率先して拍手をして雰囲気で促す感じです。
ですが、昨日の踊りの会で、促さなくても、拍手喝采になる瞬間に立ち会いました。
それは、10歳の男の子の踊り。
「雨の五郎」。
ジャニーズJr.にいてもおかしくないくらい綺麗な顔立ちで、屈託のない笑顔の愛されキャラ。
まさに華と既に色気を持っている子でした。
彼は3年前から始めたということですが、海外公演にも参加しているということで、堂々としたもの。
演目が終わるか終わらないうちに拍手喝采となりました。
上手いだけなら、他にも上手い人はいっぱいいるのですが、
彼は人目を引きつけ、観客の呼吸を我が物にしていたんです。
派手な事をする訳ではなく、型が決まった踊りの中で。
まさに、拍手をかっさらった、痛快な感じがありました。
でも、拍手をしてる方もとても気持ちいいのです。
「お見事!」
って感じ。
練習も重ねられたでしょう。でも、練習の成果を披露してもらったというより、
ちゃんと楽しませてくれたのです。正直、ファンになったくらいです。
コレはもう、発表ではなく、エンタメだと思いました。
「こんな風にするとお客様が喜んでくれる。」視点が入っているんです。
表に立つって事は、緊張する事ですが、見る側からすると、演者の緊張はどうでも良いというか、なんの役にも立ちません。正直、失敗や上手下手も私はあまりに気にしません。
お客様を楽しませる視点があるかの方が大切だったりします。
プレゼンとかも一緒です。
聴く側にプレゼント🎁して欲しい。
私はボイスメンテナンスセラピストなので、声を磨くお手伝いをしますが、
正直、このマインドが有れば、どんな声だって良いって思うくらい。
もちろん、楽しませるために技術の向上やメンテナンスがいるんですが、
何のために学んでいるのか、忘れたくないですね^_^
わかっているけど、自己イメージから、どうしても遠慮してしまう。控え目にしてしまう。自分に意識がいってしまう。そんな、お悩みが有れば、私はお役に立てるかもしれません^_^
なぜなら、私自身が拍手をもらうのが苦手な人だったからです。
子供の頃の経験が大きく影響しています。
繰り返し言われた事も影響しています。
それなのに、前に立つ仕事を選んでしまう。
だから、その辺りのジレンマを解く鍵を知っているんです。
正直、私がファンになった彼には必要ないと思います。
でも、きっと、私と同じように、苦手なのに表現したい人っていると思うんですよ。
そんなあなたのお役に立ちたい。
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